日商簿記1級編
大阪市都島区の夜間休日専門の税理士梅田です。
本日は私自身についての記事となります。
※思い出話です。記事内容は当時の情報ですので今は変わっていることがあるかもしれません。
最近暑くなってきましたね。
夏になると京都の夏を思い出します。
夜になると笛の音が鳴り響き、その音色は良くも悪くも私の記憶に刷り込まれました。
京都の夏の風物詩である「祇園祭」。
19時ぐらいになると、市内のあちこちから、祇園祭の笛の練習が始まるのです。。。
地元の高校を卒業後、専門学校に通うため、京都市内で一人暮らしを始めました。
四条烏丸にほど近い1ルームマンション。学校から近く立地は抜群です。
祇園祭りになると、家の前には屋台がずらっと並びます。
そのため家に帰れなくなることもありました。
(一方通行になるので、逆走しようとすると警備員に止められます笑)
都会の生活は初めてのことだらけで別世界のように感じたことを今でもよく覚えています。
引っ越し初日の夜、烏丸~河原町の地下道を一人で歩きました。
都会の夜は、なんて明るいのだろう・・・。今にして思えば当たり前の光景が当時の私にとっては感動というか、本当に異世界に飛び込んだようでした。
引っ越しから2日後、3月の頭が専門学校の入学式です。
私が入学した専門学校は、大原簿記法律専門学校です。
「2カ月で日商簿記1級合格!」というコースで、3月の頭から簿記漬けの日々が始まりました。
高校は普通科でしたので、簿記の簿の字も知らない状態です。
周りのクラスメイトといえば、簿記経験者と未経験者が半々ぐらい。
正直最初のうちは、授業についていくのがやっと、ぐらいでしたね。
ぶっちゃけ甘く考えていた部分もありますし、今はできなくてもしょうがない、と考えていたところもありました。
入学後1週間で簿記3級の授業が終わり、1カ月で簿記2級の授業が終わり、気づけば簿記1級の授業が始まっていました。(スピード感ハンパない)
この頃は本当に「簿記だけしかやってない」ということしか思いつきません。睡眠・簿記・食事この3つに全振りです。
朝から晩まで授業を受けて、その後自習をして帰って寝る。毎日この繰り返しです。
土日も自習をして1日が終わるというサイクルです。
この頃になると、経験者も未経験者も差がなくなり、やっている人間は成績が伸びるし、やってない人は伸び悩むという感じでしたね。
6月に入り、いよいよ日商簿記1級の試験です。
100点満点のテストで70点以上で合格する試験ですが、
今でも忘れません。64点で不合格・・・
今から考えると知識ゼロからスタートして、3カ月ぐらいで簿記1級に合格するって、相当難易度高いと思います。
(クラスに1人だけ未経験者で合格した猛者がいましたけど。)
今だから言えることですが、この時が一番きつかったですね。精神的にも相当追い込まれてました。(意識があいまいで、交差点にフラフラ入りそうになったこともありました笑)
この試験の後は、ここまで追い込むことはありませんでしたが、11月の試験で無事合格でき、そこから長い税理士試験の荒波に突入することになりました。
<資格試験で学んだこと>
◆資格試験は、必死にやればなんとかなること、自分の考える限界は突破しないといけないし、突破できること。
◆月並みですが、資格は取っただけでは何の意味もないこと。仕事をする上ではほとんど役に立ちません。
それをどう生かすか、仕事でもプライベートでもなんでも構いません。その資格や経験を「使う」ということを意識する必要があること。
どうしても資格を取るという事が目的になってしまうことはしょうがないのですが、大事なのは、資格を取ったあとの事です。
◆資格を取ることは、ある意味でその資格に縛られることになること。
特に難易度が高くなるにつれて視野がせまくなりがちです。柔軟に切り替えることも大切です。
今は大阪に住んでいるので、京都の笛の音色は聞こえませんが、
それでも季節が夏に向かうにつれ、毎年のようにこんなことを思い出します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!