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大阪市都島区の夜間・休日専門の税理士の梅田です。

・物品を購入し、経費の証明として領収書は必須?
レシートではダメ?
本日は、こちらの内容に関する記事となっております。
物を購入した時、飲食した時、タクシーに乗った時・・・
代金を支払うときに店から受け取るのが、レシートや領収書です。
プライベート用であれば、家計簿をつけるぐらいの利用になるのでレシートで十分ですが、
個人事業主や会社での購入の場合、「経費」としての証明書類になります。
この場合に、経費の証明書類としてレシートで良いのでしょうか?
それとも別途、領収書をもらう必要があるのでしょうか。
結論:たいていの場合、レシートでOKです。
注意点としては、
①会社のルールとして領収書が必要だったりしますので、会社のルールに従ってください。
②顧問税理士によっても考え方が変わるので、そちらに従ってください。
現金払いの場合
レシートか領収書どちらが良いか。という点において、
ポイントとなるのは、以下の内容がレシートや領収書に書かれているか?です。
①書類の作成者の名称(お店の名前)
②日付(購入日やサービスを利用した日)
③購入した物品の内容や、サービスの内容※軽減税率にはその旨
④金額・消費税率の区分
⑤書類を受け取った事業者の名称(自分の名前)
参考:No.6497 仕入税額控除のために保存する帳簿及び請求書等の記載事項
レシートを確認してみてください。
上記のほとんどを満たしていると思います。
唯一満たさないのが、⑤だと思います(レシートに自分の名前は表示されないため)
こちらの⑤については、金額が3万円未満であれば、記載がなくても問題ありません。
参考:No.6496 仕入税額控除をするための帳簿及び請求書等の保存
したがって、基本はレシートでOK。
3万円以上であれば、領収書をもらう。というスタンスで良いかと思います。
毎回領収書を貰う・・・という事でも問題ありませんが、
毎回店員さんにお願いするのは、手間+時間の無駄だと思いますし、
(会社名がうまく伝わらずに、間違えて書かれてしまうなど・・・たまにあります)
また、購入した品名が書かれていないケースもあります(お品代として。など)
このケースだと、あとから何を購入したか分からない、ということにもなりかねませんので、
金額が3万円未満の場合は、レシートがおすすめです。
別途、領収書やレシートがでない支払い(例えば、電車の乗車代や香典、自販機)については、文房具店などに売っている「出金伝票」に記載することで経費にすることができます。
クレジットカード払いの場合

代金をクレジットカードで支払うことも多いと思いますが、その際はどうでしょうか?
こちらについても現金払いと同じ考え方となりますので、レシートがあればOK。
3万円以上であれば、領収書をもらっておく。
クレジットカード払いの特徴として、後日クレジットカード会社から、カード明細が届くと思います。(カードご利用代金明細書)
この場合にこんなことを考えるかもしれません。

このカード明細では、レシートの代用ができないの?
残念ながら、この方法は使えません。
お金を支払った。という証明はできるのですが、細かい内容ですが、消費税法の要件を満たさないためです。
まず購入した物品の内容が分かりません。(店名・日付・金額は分かります)
また、レシートや領収書は、「購入した店」から受け取りますが、
「カード明細」はカード会社から受け取ります。
支払った証明書類というのは、「購入した店」が発行したものでなければなりません。
また、消費税率10%と軽減税率8%の区別もカード明細からは判断できません。
ですが、「カード明細」も口座から引き落とされる金額の内訳がすべて書いてあり、重要な書類なので、破棄することはできません。
というわけで、クレジットカード払いの場合に保管しておく書類は、
・カード明細
・レシート(3万円以上の場合は、領収書)
このセットとなります。
経理をする際のコツとしては、
「現金払いのレシート」と「カード払いのレシート」
この2種類のレシートを分けて保管しておくことです。
カード払いの経費は、レシートではなくカード明細から入力することが多いため、
レシートが混ざってしまい、2回入力する。。。なんてことにならないように、
カード払いのレシートは保管だけしておく。
「現金払いのレシート」→そのまま入力
「カード払いのレシート」→カード明細から入力し、レシートは保管だけ。
このため、レシートは「現金払い」と「カード払い」に分けて保管したほうが良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レシートと領収書、どちらが経費の証明として良いか。
実務上は、問題になる可能性は少ないですが、金額が大きいものについては気にしておいたほうが良いかと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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